Vマネージを検討してみる
トラストのVマネージ
http://www.trust-power.com/products/electronics/greddy-v-マネージ(v-manage)/
こちらは、DUAL-VVTiをコントロールできるサブコンになります。
良いかなー、って思うんですが…
実はVVTiのコントロールのみなんです。
エアフロ補正機能はないらしいです。
エアフロ補正もするなら別途eマネージをつけないとならんようで…
二つ買うとパワーFC買えちゃう金額になるんですよね。参っちゃうねぇ。
良いところは純正ECUを残すので、純正ECUが行ってる細かい補正や制御は残ります。
あとは、諦めたらスイッチ一つでVマネージをスルーさせられるので、純正復帰が楽であるという事ですかね??
配線図見たら、カム角の入出力と、ソレノイドの入出力があるので、ダイレクトに可変バルタイを作動させるんじゃぁないかなと思うんですよね。ちなみに、カムコンだと、カム角信号への割り込みだけなので、純正ECUに誤認させて違うマップを読ませる方式ですね、多分。
つまりこれがどういうことか想像しますと………
カム角信号への割り込みのみだと、
「ECUがソレノイドへ指示を出す」→「ソレノイドが動いてバルタイ変化」→「カム角信号が変化」→「カム角信号に割り込み」→「ECUはバルタイ変化が指定角まで動いていないと誤認」→「ECUがさらにソレノイドへ指示」→以降繰り返し
だと思うんですよ。
これはこれでいいんですけどね、エラーさせてそれの修正を利用するわけで、あんまりエラー多発させるとフェイルセーフ働かないのかなー、って思ったり。
AE86の時代のECUならずーっと騙し切れると思うけど、最近のは燃費のフィードバック制御がかなり広範囲で積極的に働いてるので、バルタイの補正も燃費側の補正と関わって、意外と短時間で元の基準値に戻るんじゃぁないかなとか思ったり。まあその辺はECUの制御を解析しないとわからん話なんですけどね、完全に燃費で制御するとすれば、ゼロ点そのものを修正するという事もあるかなぁとか思ったり。まあ下手にゼロ点を修正すると、メカニカル的にクラッシュの可能性も高くなるから、その辺はある程度のとこでエラーコード発生させて、セーフモードへ移行するんじゃぁないかなとか。例えば±3%ぐらいは自己修正するけど、それ以上はセーフモードへ移行、って感じで。エンジンチェック点灯させて、要ディーラーで点検、という風に。
んで、ソレノイドの配線に割り込む方式だと、ソレノイドを直接駆動ということなので、カム角信号は正常値で戻してソレノイドだけ指定値で駆動、って感じになると思うんですよ。これだと、エラー吐いて無いので、バルタイが再補正されることもないだろうから、スポーツ走行のような場合はこっちがいいのかなーって思ったり。ただ、燃費側の補正の要求でバルタイの変化を求められた場合、いつまでたっても燃費側の補正通りにならないので、それはそれでなんかエラー吐きそうですけど。まあ、その辺も結局純正ECUがどういう制御しているかによるのですけどね。
で、Vマネージで気になるのは、バルタイ変えた場合、もちろん吸気量が変わるので、それに対する燃料噴射量がどうなるのかということで。
純正はエアフロ制御なので、空気流入量を測定して燃料を吹いてるわけですが、多分回転数とエアフロ電圧の2軸でマップが作られて、それマップに補正マップとして回転数とアクセル開度の2軸マップがあって、その二つを掛け合わせて動作じゃないかなーって思ってます。ひょっとして回転数、アクセル開度、エアフロ電圧の3軸マップかもしらんけど。
今までと同じ回転数とアクセル開度でバルタイを変えて吸気量が増えた場合、エアフロ電圧が変化するのでおそらく燃料は多くでるようになるはずですが、その吸気量に見合った量が純正のマップに記載されているかどうか、ってのが問題で。エアフロ電圧がその回転数では通常読まない数値になった時に、そこには何が書かれているのか?って話。通常の使用ではありえないけど万が一の可能性の一つとして、予想される必要する燃料を噴射すべく、マップに数値が記載されているのか。それとも、それはありえないとして、通常考えられる燃料噴射量が、その使うはずのないエリアまでただただ連続して記載されているのか?
さあ、これはどっちなんだろうってことですよ。
場合によっては、Vマネージだけで事足りるって可能性もあるわけで。
もちろん、過給器つけたり、4スロにしたり、ボアアップやハイコンプにしたら、そもそも純正ECUのマップだと燃料の量が合ってないので、話は変わりますけどね。