時給764円

自転車は通勤で、ハチロクとは腐れ縁で、ドリフトはたしなむレベルで、カメラはドリフトばっかり撮ってます。

下位カテゴリー

何気なくググってたら「レジェンドレースカー」って物が目にとまった。

 

LEGEND RACE CAR | LEGEND CARS JAPAN | レジェンドカージャパン | 静岡県小山町

 

生い立ちはヨクワカランけど、パイプフレームで130馬力で400〜500kgほど。舗装路はもちろん、フラットダートも考慮してる、クローズドコース専用車。

エンジンは封印されており、耐久性はだいたい何々レースぐらい、って示されてるそうで。まあ、ヤマハのXJR1300のエンジンらしいので、練習用として中古で用意する、っていう手を使うらしいですが。

 

金額が日本円で230万ぐらい。

 

高いっちゃぁ高いです。普段のアシに使えない車に230万。高いです。

 

しかし、競技としてドリフトをした事ある人はわかると思いますが、本気でやると車両代(チューン代含む)でこのくらい吹っ飛びます。

 

230万使って、それでいて、なお、車両的に劣る事も多いです。勝てる車はもっとお金かかってます。

 

たとえばざっくりですが、車高調で15万〜、HKSのフルタービンキットで35万〜、Vプロで15万〜、デフ(LSD)で10万〜、インタークーラーだー、大容量ラジエターだー、オイルクーラーだー、ナックルだー、エアロだなんだかんだであっという間ですよ。

今時ならボディも補強しないと話にならんだろうし、昔ハチロクのボディフル補強で100〜150万って言われましたからシルビア系も同じだろうから、改造費っでだけで200万超えますよね。

 

もちろん、中古部品を使ったり、取り付け作業などは自分で行うなどして、もっと安くあげることもできなくはないですが、信頼性や自分の時間が失われていくわけで。

 

しかも、それ以上にお金をかけて、よりパワーを出してくる車両もあるわけで。

 

一応のトップカテゴリーのD1GPならまあわかりますが、ひとつ下のカテゴリーであるD1SL(今年からD1Lightsとなったそうで)も近いものがある感じで、やっぱり金がかかってそうな車ばっかりで。

 

この競技って馬力勝負ってわけではないんですが、最低限必要な馬力のラインが結構高めなんですよ。同じ腕なら、太いトルクと大馬力があるとコンスタントに結果を出しやすい、そんな感じで。

 

自動車競技であるなら、レギュレーション内でより多くのパワーを引き出せた車が有利なのは、競技を問わず共通な話であり、そのわずかな差を求めて金がつぎ込まれる世界でもあります。しかし、競技としてドライバーの腕以外の部分、まあ平たく言うとお金の部分に競争をを求めるのはどうか、という考えもあり、コストをさげるべく考えられたレースレギュレーションもあるわけです。

もちろん最低限かかる部分はあるわけですが、ある一定以上は暴騰しないように考えるわけで、NASCARなんかはそういう傾向あるらしいです。

 

まあ、何がいいたいかといいますと、トップカテゴリであるD1GPはまあいいとして、下位カテゴリーでも結局お金の勝負的なとこが幅を利かすのは、それは下位カテゴリーとして意味があるのかなと、思っちゃうわけで。

 

D1が始まった十数年前であれば、暴走族あがりの走り屋、走り屋専門の走り屋、このあたりがメインのエントラントでありましたが、D1開始当初は小学生だったような人が今ではエントラントとして参加するわけです。ストリートの遊びの延長の大会とみなしていた人ではなく、D1を競技と見て育った人たちが参加する時代になってるわけです。

 

それなのに、競技として純度が低いままなのはどうなのかと思うわけで。

 

現行の車種で勝負に簡単に参加できるわけでもなく、過去の車を引っ張り出して使うしかない競技。そのうえ、見境なしのパワー勝負傾向。

 

「好き」という言葉が無ければ、競技としてまったく参加する魅力がないわけで。

 

だからこそ、下位カテゴリーをもっと精査すべきではないかと思うんですよね。

 

レギュレーションが違って、改造範囲が違う、だからコストが違う、なんていうかもしれませんが、参加しない人間の目線で言えば、ダートラのSC車両とD車両の違いぐらいにしか見えないんですよね。それって本当に下位カテゴリーなのか?って

 

参加する側からすると、最低限これだけ用意したら勝負になる、って言うのがわからないんです。

予算を確保するのも勝負のうち、って言っても、上限が想像もつかないというのは恐怖なわけで。

 

せっかく、D1を競技として見て育った人が車に乗れる年齢になる時代なのですから、ある程度のコストはかかるけどコストの上限がわかりやすい下位カテゴリーがあるといいと思うんですよ。できればそれをトップカテゴリーのサポートレースのような形にできれば。

 

ということを、冒頭のレジェンドレースカーという純粋なる競技車両を見て思った次第で……

ぶっちゃけ、この車両でフロントのナックル(アッカーマン)の変更と、タイヤのグリップをもっと落としたものを用意したら…どうかな?って思ったり。

 

もしくは、この車両がアメリカにとってのレジェンドカーのオマージュであるなら、日本はAE86あたりをオマージュして「リアルJDMカー」なんて感じで、競技専用車両作ったりしたら面白いだろうなぁ~

 

なんて、思った話でした。