「中古車で十分」と「合成の誤謬」
実際に未来が無いなーと思いましたよ。
ご多分に漏れず、まあ僕も低所得です。新車を買うという考えすらおきません。クルマが無いと生活が不便極まりない地域であるにもかかわらず。
低所得だとクルマのステータスに意味が無い
いやほんとこれ。 クルマがモテ・非モテに与える影響が小さくなったんじゃないでしょうかね?
所得を上中下に分けると、上に居る新車で高級外車とかバンバン乗っちゃうような人達はクルマに意味があるけど、それ以外の中・下の人達にとっては新車であるとか中古車であるとかはさほど意味が無くなっている気がしますよ。
意味があるのは、室内スペースとかスライドドアなどの使い勝手のような気がします。
なんていいますか、分相応って言うのが世の中全体に広まっちゃってるような。
商品の成長が陰り中古品でも要件を満たしてしまう
上記の理由があれば新車には魅力が無く、中古車でも十分、と思っちゃうわけで。
というか、2世代前のクルマでもこれ以上何を求めるの?というレベルでまとまってると思うんですよね。足元が数センチ広くなったとか、燃費がちょっと良くなったとか、重箱の隅をつつくような比較をしない限りそれほど大きな差が無い気がします。
自動ブレーキとか付けて差別化はかってますけど、ちゃんと運転できるのであればそれほど訴求効果がないような?
これが、エアコンの有り無しだったら、あったほうがぜったいにいい!という話になるんですけどね。ちゃんと運転しても涼しくはならないから。
室内スペースも96年のステップワゴンの登場であの形が定着してからはざっくりは変わってないですよね。細かいところは変わっても、形とか大きさが似てれば革命的に変わることもないかと。今のVOXYと初代VOXYでこれが無ければ生きていけないってほどスペース効率違うかっていったらそうでもない気がします。
ハイブリッドやアイドリングストップ機構、そのほか多数の細かい改良によって燃費は結構変わってますが、中古と新車の価格差で吸収しきれないですから、初期投資を抑えたければ中古も選択支に入っちゃうわけですよ。
景気が悪いと世論が煽る
本当に景気を悪くしてるのは、実は世論なんじゃないかと思ったりします。 雑誌の棚をみても、TVをつけても景気が悪い話ですよ。おまけにどうしても「景気はよくなっていない」ということにしたい政党ががんばってたりしますし。
まあ、いろんなもんがはじけて痛い目を見てきたから、いい話には乗らないぞーっていう感覚がありますし。
実際問題、大企業が業績上がったところで、僕のような低収入の人間は景気が悪いんですけどね。
このあたりが「合成の誤謬」ってやつですよね。 マスコミや電通あたりがバブルのときのように社会全体を煽ってやればいいんだけど、大きく煽るネタがないんだよね。それぐらい、今の世の中には新しい価値が生まれる隙間が無いわけで。
そもそも目新しくない
単価も高いし、中古車で必要十分な性能を満たしているのであれば、トラウマがあるかステータスを持ちたい人以外は新車なんて買うわけが無いですよね。
クルマは買わないけど、スマホは買ったんですよ。
そう、スマホはそれまでに無い新しい価値だったんですよ。だからちょっとの無理ぐらいだったら買っちゃうんですよ。
それに比べてクルマはどうですか? 新しい価値ありますか?
ないですよね? 新しい車(新車)という価値があっても、クルマというツールとしての価値は今までと変わらないわけで。
だから、無理だったら買わないんですよ。
自動運転とか付けたところで、そこまでするならタクシー乗ればいいじゃんって気がします。
軽自動車
グリーン化税とか、13年以上経過した車の増税とかで、無理矢理にでも新車の購入を促そうとした感じありましたよね。そしてそれはそこそこ効いたようで、結構クルマを買い換えた人も身近にいたりしました。
けど、みんな軽自動車買ったよ!
新車を買えるほど収入がある中高年の方々は、もう子供も大きくなって一緒に出かけないから、ということで軽自動車に乗り換えてましたよ。
逆に大きい車がほしい若い家族は、新車なんて買えないので乗り換えてませんよ。
結局のところ、働き始めたときに未来が見える生活をできてた層は今でも未来を信じて新車を買うけど、働き始めたときから一寸先が闇である人は新車なんて買わないんだよなー