時給764円

自転車は通勤で、ハチロクとは腐れ縁で、ドリフトはたしなむレベルで、カメラはドリフトばっかり撮ってます。

"逆しなり" とはなんなんだと思った話

まあゴルフなんてやらないんですけどね。

黄金のラフⅡ(なかいま強)を読んだ所為か、ふと大昔ゴルフの打ちっぱなしに行ったことを思い出しました。

たまたまゴルフクラブ1本だけもらったんですよね。 もらったのは女子用のドライバー1本。

そりゃあもらったら打ってみたくなるじゃぁないですか。

そして練習場へドライバー1本だけもって行ってきましたよ。 傍から見たらへんな奴ですが。

ブンブンぶん回してパキーンって打って、まあ右へ行ったり左へ行ったり。 シャフトが軟いので、楽に飛距離出るんですが、無理に飛ばそうとするとほぼほぼ曲がるし、打ち上げすぎになりるんですよ。

クラブを譲ってくれた人に、男子用の硬いクラブを借りてみると、硬くて衝撃が酷くてなおかつ飛ばない…

で、なにが言いたいかといいますと、

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いやいや、インパクト前にこれはおかしいから。 どう見てもCMOSセンサーのローリングシャッター現象ですから!!

でも、こういう画像を本気で信用して紙媒体にしちゃうんですね…

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◆かんたんな説明◆ ローリングシャッターとはデジタルカメラの映像を捉えるセンサーが上から1ラインづつ記録していく方式で、画像の一番上の横ラインとと一番下の横ラインではタイムラグがあるんです。これに対してセンサー全面を一度に記録するのはグローバルシャッターといわれます。ちなみに、現在ローエンドからハイエンドまでのデジカメでメインで使われているCMOSタイプのセンサーは基本的にローリングシャッターです。デジカメ出始めのころのCCDセンサーはグローバルシャッターです。まあ例外として昨年キヤノンがグローバルシャッター方式のCMOSセンサーを発表しましたけど、それがメインになるのはいつになることやら。

web.canon.jp

と、ローリングシャッターが上から順次記録すると踏まえた上で、上の画像をみたら理解できると思うのですが。

画像で下に位置するクラブの先端のほうが時系列的に後の状態なわけです。

つまり、手より先に行った状態で記録されるわけで、まさにそのとおりな画像です。

ちなみに、このローリングシャッターの程度はカメラの性能によって異なるので、ハイスピードカメラなどのシャッタースピードがものすごく速いものや、それなりにメーカーも対策しているハイエンドの一眼レフなどは歪の程度がかなり抑えられており、安価なデジカメやスマホのカメラなどではそこまで対策されてないので歪みが大きく、さらに対策されていないカメラで動画を撮ると秒間20~24フレームそのままであり、つまりシャッター速度が1/20秒というスローシャッターなわけで、そりゃあうにょうにょ歪むよね、って話です。

さらに、物理的に考えてですけど、しなった棒が戻る場合、先端が最高速に達するのって棒がまっすぐになった瞬間ではないでしょうか?

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この画像のように手元を追い越してしまった場合、すでに減速し始めているわけで、へたすると逆方向に動き始めるタイミングかもしれませんよ? それをツラっと、

「逆しなりが飛距離の秘訣!」

なんてのたまっているのを見ちゃうと、ああ、似非科学のぼったくりな業界と無知な顧客の世界なんだなぁと思ったしだいで。

しならないっていってるわけじゃないんですよ。 インパクト前のしなり量ってあんまり気にするものではないと思ったんですよ。 あまり大きくしなると、フェースがあっち向いたり、インパクトのタイミングが手元の位置と大幅にずれたりすると思うんですよ。細い柳の枝と竹の棒ではどっちが正確に先端でたたきやすいですかって話で。

前にたった1本の女子用ドライバーで打ちっぱなし練習したときにいろいろ思うことがありましたよ。 なれてスイングが速くなったはずなのに飛距離が出ずに上ばっかり飛んでいくということがありまして、いろいろ考えました。 なんで女子用はシャフトが軟くて、男子用はシャフトが硬いのかと。

しなることによってエネルギーを蓄えるよりも、しならせるエネルギーをそのままボールに伝えたほうが効率いいはずですよ。 ただそうしないのは、シャフトで逃がさないと腕が痛いじゃないですか、って話じゃないっすかね? トランポリンと一緒で、いったんシャフトに力を逃がして蓄えてリリースする、そんな感じ。 なので、インパクトしてからシャフトがしなって力が蓄えられ、しなりが戻るときに前に飛ぶと。ただ、インパクト時で腕が止まるわけではないから、しなりが戻る場所はインパクトされた場所と変わるわけで、それは腕の移動速度(スイングスピードと置き換えてもいいのかな?)によって変わるわけで。

たとえばシャフトがスイングが遅い人と同一の場合、スイングが速い人はヘッドスピードも速いのでインパクト時に発生する力も大きいのでしなり量も大きく、そのしなりきるまでの時間も長いはずで、その場合はスイングが遅い人よりも腕が前というか上に行ったところでしなりが戻ると思われ、ボールが上がり気味になる…というんじゃぁないかなと思ったんですよねー

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ああ、やっぱりそういう考え方がわりと普通なのね…

なのに「逆しなり」かぁ…… 酷い業界だww